- トップ
- 葬祭ディレクターの独り言
- イスラム教のお葬式
イスラム教のお葬式
2014/12/01
仏教やキリスト教には仏様やイエス様がいらっしゃり、寺院や教会にはその像が置いてあります。
実体がある方が拝みやすいですし、自然にそうなるのもうなずけます。
イスラム教ではアッラーの神ですが、皆さんご存知の方も多いかと思います…「偶像崇拝禁止」なんですね。
アッラーはこの世界、宇宙に偏在し、いたるところに存在するためいたずらに具現化することなど出来ないんですね。
ですからモスク(キリスト教でいう教会のようなもの)には像も何もなく、ただ広い空間に絨毯が敷かれ、聖地メッカの方向を示すミフラーブと言ういうアーチ形のくぼみがあるのみです。
実際観光地であるトルコのブルーモスクに足を運んだことがありますが、偶像と呼べるものは当然無く、色々な物品が置いてあるかと言えばそれも最小限でした。
※もちろん壁には多くの模様が施された大変美しいつくりでしたが、どこのモスクもそうではないでしょう。
また、イスラム教徒は信仰心も大変強いと言われていますが、私が旅行した時のバスガイドさんは如何にイスラム教が素晴らしいか、キリスト教が如何に矛盾しているかをガイドの8割を割いて話していました(笑) ※気立てが良くとても面白い方でした。
前置きが長くなりましたが、そんなイスラム教徒の葬儀…どうするのか…
まず故人を同性の親族または遺体を処理専門の人が洗って処置します。日本でいう湯灌のようなものですね。
その後、白い布に包んでモスクに運ばれます。
葬儀はそのままモスクで行われ、説教檀の前にある安置台の前に棺(棺はない場合のほうが多いそうです)を安置しコーランの文字が書かれた布で覆われます。
その後イマーム(イスラム教の指導者)に従い葬儀を開式し、「アッラーフ・アクバル」(アッラーこそ偉大なるお方)と唱えながら故人の冥福を祈りはじめます。
まぁここまでは多種多様の宗教に葬儀形式がある中の一つの方法ですが、日本との大きな違いはその埋葬方法にあります。
日本では火葬してお遺骨になった故人を墓に埋葬しますが、イスラム教では土葬です。
埋葬する際には頭を聖地メッカの方向に向けて埋葬するのが決まりとなっており、火葬なんかをしようものなら地獄に落ちるとまで言われています。
※だとすれば日本人はほとんど地獄に落ちていますね(汗)
イスラム教に関しては、現在の世界情勢の中であまり良いイメージはないかもしれませんが、少しふれてみると非常に奥が深く、誤解していることも多い事に気づかされます…もちろんイスラムを語った凶悪なテロはもってのほかですけどね。
葬祭ディレクターの独り言
- 2017年12月06日
- 火葬の豆知識
- 2017年11月12日
- 八王子支店オープン!
- 2017年11月01日
- 神奈川支店開業1周年
- 2017年07月14日
- 収骨・分骨
- 2017年05月24日
- 葬儀で一安心?