「葬祭ディレクターの独り言」は葬儀のあれこれを紹介します。

成人してからの葬儀や物心ついてからの葬儀であればだいたいどんな感じか憶えてるんじゃないかと思いますが、小学校の時なんかだと意外と忘れていたりします。

私の場合…実ははっきりと憶えてはいないのですが、母方の祖母が亡くなった時(小学生)が最初の葬儀だったと記憶しています。※物心つく前もあったのかもしれませんが…

初めての葬儀はそんな小学生時代でしたので、実はどんな葬儀をしたのかとかどんな葬儀会館を使ったのか…等々、詳細については全く憶えてないんですよね。※家でやったかな？

でもはっきり覚えている事もあります。それは祖母が息を引き取るその時です。

当時私は母の実家がある九州の病院で祖母が息を引き取るのをみていました。

祖母は癌だった為、顔が全体的に黄色く…いわゆる黄疸がでてきており、人間死ぬ時はこんな感じなんだ…と、やけに冷静だったと思います。

突然の事で実感も何も湧いていなかったのかもしれませんが、場面ははっきりと憶えているんですね。

葬儀は憶えていなくても祖母が旅立ったまさにその時は憶えている…というのは、意識はしていなくてもそれだけショッキングな出来事だったのではないかと考えています。

まぁこの話に落ちは無いのですが、葬儀には小さな子供も沢山参列します。

葬儀社になったからには、私のように「おばあちゃんの葬儀がどんなだったか憶えていない…」というのはちょっと寂しい感じもしますので、子供たちが将来「おばあちゃんをこんな風に送ってあげた！」と言えるような素敵な葬式をプロデュースしたいものです。