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不謹慎…葬式パフォーマンス
2015/10/20
先月の話…安保法案を巡って国家を代表する人々がすべき事とは思えないようなひどい国会でした。
私は特定の政党や候補者を応援してはいませんが、山本太郎議員の「葬式パフォーマンス」には【葬儀社として】非常に不謹慎で常識のない事をするものだ…
…と、大変嫌な気持ちになりました。
山本氏は当日喪服を身にまとい、数珠を手にして焼香したり合掌するしぐさを見せていました。
大切な人が亡くなった時に行う尊い行為をパフォーマンスととられても仕方のないこのような形で行うのは不謹慎であり場違いです。
そもそも他人に向かって合掌する事はどんな事なのか…
合掌には深い尊敬と敬意の念を含んでおり、仏教においてその右手は仏の象徴で、清らかなものや知恵を表しているそうです。
また、左手は自分自身であり、俗世界の不浄さをもつ行動力の象徴を表すとされています。
この両手を合わせることにより、仏と一体になることや仏への帰依を示すとされ、お亡くなりになった人に対してもこの合掌を通じて感謝の意を伝えたり大切なことを報告したりするんですね。
葬儀の時も故人様の安らかなる御冥福を願うわけです。
この「意味」まで考えた場合山本議員の合掌に深い尊敬と敬意の念が含まれていたでしょうか?何かを伝えたり感じたりしていたでしょうか?
とてもそうは見えませんでした。
失礼かとは思いますが、おそらく意味も分からずパフォーマンスでやっていたのではないでしょうか。
故人を導く仕事をしている御導師や、やはりそのお手伝いをしている葬儀関係者、何より大切な方を亡くしたご家族であのパフォーマンスを「素晴らしい」…と思った人などいないのではないかと思います。
もちろん聞いて回ったわけではないので私の感覚ですが。
まぁブログ復活2回目にしてちょっと重めの記事になりましたので、また明日は葬儀の豆知識について書きたいと思います!
…にしても生きてる人に向かって数珠持って合掌って失礼だよなぁ…
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